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最近読みすすめている本。

ラッセル「幸福論」


これが面白い。第一章「何が人びとを不幸にするのか」を読んだ時点でぐっときた。

本書では、不幸の原因を「個人の心理」に見出している。
(「社会制度」については挙げられているが、言及されていない。あくまで外的不幸のない人にのみ注意を向けている。

不幸とは、

≪大部分まちがった世界観、まちがった道徳、まちがった生活習慣による≫
ものであり、幸福は、

自分の望んでいるものを発見し、それを、

≪数多く獲得する≫
≪獲得不可能なものとして上手に捨ててしまう≫


もしくは、

≪自分自身にだんだんとらわれなくなる≫

ことにより満たされる。

この≪自分自身にとらわれなくなる≫が肝心であると第一章では詳しく示唆してある。

要約
注意を外界に向けることが大事であり、自己に没頭することが進歩的な活動に至ることは決してない。逆に外界への興味はそれぞれ何かの活動をうながし、その興味が活き活きとしているかぎり、「倦怠」を完全に予防してくれるのだ。
この倦怠については後の章で詳しく書かれている。寧ろ、この本の主題は倦怠との付き合い方にある。


この自己没頭には様々な種類があり、ここでは「ナルシシスト」「誇大妄想狂」「罪びと」というありふれた三つのパターンが示されている。

「罪びと」
幼少期の心情と愛情の圧制により、自分はかくあるべきであるという理想像があり、その理想像とあるがままの自分の姿と絶えず衝突し、快楽を享受できない人。


「ナルシシスト」(※度のすぎたもの。ある程度まではノーマルであり、意欲となる。

自分自身を賛美し、人からも賛美されたいと願い習慣を本質とする。
要するに虚栄心にとらわれた人。虚栄心はある限度を越えると、あらゆる活動を純粋に楽しむ気持ちを殺してしまい、必然的に無気力と退屈を生み出す。


「誇大妄想狂」
自分の人生に一方的な方向を与え、それとともに、その目的にかかわる諸活動ではなく、その達成のみをまったく不当に強調するようになった人。
(※ナルシシストと異なる点は、魅力的であるより、権力を持つことを望み、愛されるよりも恐れられることを望む。人からの評価より、自分自身の評価を第一としている。



まだ第二章を読んだところなので、とりあえず今のまとめとする。

みんなはどれに当てはまるだろうか?

僕は、

「罪びと」:「ナルシシスト」=7:3

といったところか。
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