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風邪をひいて喉がやられていても、己の発声が正しい位置に当たっていれば、まあまずまずな倍音を含んだ声が出るものです。あと、ファルセットも出ます。
私の部屋にある使われることのないギターは今では正しい声に反応してある音(ForA)を出すと反響してくれます。というか部屋全体が鳴るんですが。

風邪をひいても「歌う」という選択肢が己にあること‥好きなんだなあ歌うのが。



終わり

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「としろうちゃんあーそぼ!」

さちこの大声に振り向いたとしろうは真っ赤な顔で怒鳴った「何すんだよ!魚が逃げちゃうだろ!」
さちこは黙って隣に座ると頬を膨らませた。
「だって、うちつまらん。としろうちゃんだまって座ってるだけやん」
「それが釣りだろ。だまって座ってえものを待つんだ」
としろうは竿の先を見ていた。
さちこも渋々つまらなさそうに竿の先を見ていた。


「としろう、お前は笹田川のぬしを釣れるかのう。わしはよう釣らんかった。川のぬしはいつもかげだけ見せてくれるんじゃ」
去年の暮れにじいちゃんは死んだ。いつも孫との会話を心から楽しみにしていたじいちゃんは、会うたんびにこの話をとしろうにするのだった。
「耳にたこができたよ、じいちゃん!」
「なに?耳にたこができた?ならもうっとつくれ!としろう、きっとお前なら笹田川のぬしを釣れる!なんせわしの自慢の孫じゃ!わっはははっ!」

父さんや母さんに聞いても、じいちゃんは遠いところに行っちゃったんだとしか言わない。けど僕だって「死ぬ」ってことぐらいわかる。じいちゃんは土になったんだ。その土は草や花をを生やすんだ。だから僕はじいちゃんに会えないんじゃない!僕は今じいちゃんの上で座って釣りをしてるんだ!


「としろうちゃん?竿ゆれよるよ?」
さちこの声にはっとしたとしろうは大きく竿を振り上げた!手に竿の食い込む感触を噛み締めながらとしろうは叫んだ!
「やった!ぬしだ!やったぜじいちゃん!」
さちこもとしろうの興奮にあてられたのか、目をぱちくりさせ、としろうの腕を両手で強くにぎっている。
悠々と泳ぐ大きな魚のかげが見えた。大きな大きなかげ!

そのかげが現れた刹那、糸はぷつりと切れてしまった。風のなかをふらふらゆらゆらと舞う糸。
「糸‥切れてしもたねえ」
としろうはだまったままうなずくと、空を見上げた。
さちこは、にぎりすぎて赤くなったとしろうの腕をさすりながらとしろうのかげを眺めていた。

真っ赤な夕焼けが笹田川に写し出されている。


「誰が恋人たちの夜と決めたのだ」男は呟いた。



男は20歳、恋人など人生で一度もできたことがない。もちろん人並みに恋愛に憧れるし、好きな人もいた。

保育園のとき、いつも一緒にお絵かきをしていたさっちゃんが好きだった。小学校のとき、クラスの学級委員長の早乙女さんが好きだった。高校に入り、隣のクラスの高嶺さんが好きだった。

そもそもクリスマスはキリストの誕生を祝うキリスト教の祭日である。その前日のクリスマスイヴを『恋人たちの夜』と決めたやつは誰であるのか、それが男にとって問題であった。一年に一度、どうしてこんなにも惨めな思いをしなければならぬのか。大体クリスマスイヴを恋人と一緒に過ごすという風習は日本だけのものなのだ!そう呟きながら日々は過ぎ、また今年もその日がやってきた。

当日、男は神社の境内にいた。クリスマスイヴの境内など誰もいるはずがなく、境内はいつにも増して静けさが漂っていた。ここなら心を乱されることもない。目をチカチカさせるイルミネーションもないのだ。ここあるのは、ただ口から水の出る竜だけなのだ。男は賽銭箱に小銭を投げ入れると、大きな鈴を鳴らした。低い音が虚しく境内に鳴り響いた。

おや?向こうに人影が見える。境内の掃除をしている巫女さんのようだ。ふっ、と男はその巫女さんに意識を奪われた。凛としたその佇まいに一瞬で男は見惚れてしまったのだ。男はふらふらとその巫女さんに近づき、声を掛けていた。
「すみません」
男はふつと意識を取り戻した。何をしているのだ。声を掛けてどうする?私は誰にも心を乱されないためにここにきたのだ。それに声をかけて一体何を話すというのだ?


一体どうすれば……!!?

「さっちゃん!?」





一年後のクリスマスイヴ。


男は呟いた「誰が恋人たちの夜と決めたのだ」


さっちゃんは微笑みながら答えた「さあ?でも…幸せよ」



自分次第でこんなにも世界の色が違うのか‥。

そんなことを思った一日だった。どうやら自分はまだ必要とされているようだ。嬉しいな。

世界ってやっぱり光に満ちていると思う。そして色に満ち溢れているとも思う。その世界をいつもつまらなく、汚してしまうのは結局自分なんだなあ。
もったいないことをしていたなあ。
僕の世界は色を変えた、今日。いや、変わったんじゃないなあ。僕が色を見ようとしていなかったんだなあ。
これからも大切にしていこう。忘れないようにしよう、自分は何ができるのかを。

自分には何ができるのか。
何でもできるんだろうな、きっと。

冬だ。寒いな。でも‥温かいな。

自分はたぶん誰かに何かを与えることができる人なのだろう。


やっぱ僕は‥

ここから先は現実にして示したいものだ。

このままでは意味解らん人が多数でしょうが、あえて真意を伏せます。超少数の意味がわかった人はニヤニヤしといてください。笑
頭がおかしくなった訳ではありません!笑
最初から頭おかしいやん!とかいう蛇足も要りません。笑

ま、誰にもわからんだろ。


佛教大学混声合唱団第37回定期演奏会にご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございます!

なにやら喪失感が。笑
最後の最後まで、ほんとダメな部長だった。みんなに支えられている時間は本当に幸せだった。
みんなは充実した一年間を送れたのだろうか?引っ張っていけたのだろうか?

ひたすらに無我夢中な一年間だった‥。
悔いがない訳ではない。昨日一日だけでも色んなことをしでかしたし、自分の思慮の足りなさ、仕事の遅さなどがよく目立った。

しかし、それ以上に大事なことを学んだ気がする。

私のプロフィールの目標欄に『自分の幸せに固執しない』という言葉が入っているが、これは団の代表になって初めて気づかされたことだ。自分はたぶんこのことを一生忘れることはないと思う。私はこれから出会う人、今まで出会ってきた人、今一緒にいるみんなの為にこれからは努力します!
自分は自分の幸せに固執する小さな人間でした。これからもたぶん小さな人間だと思います。けれど、大きくなれるよう努力します!みんなの役に立てるように努力します!

みんなの為に自分がいる。自己犠牲ではないけれど、自分が出来得る範囲で、お節介にならない範囲で、自分は色んな人の役に立てるように努力しようと思います。

具体的に何をしようとか、そういうことはまだ決まっていない。
とりあえずあと一年間大学で色んなことを学んで、色んな人と関わっていく人生の中で、人の為に、日本の為に、世界の為に、生きていたい。
そんなことを考えさせられた一年間でした。
人生22年目にしてこんなことに気づかされるとは‥

頑張れ若造!

って‥こっぱずかしい!!
というか、まだ部長の任期終わってないけどね!あまりの達成感に心が折れたらしい。笑


秋空に
一番星輝いた
太陽は降り注ぐ光を
一番星にあずけ
夜が生まれる

秋空に
キラキラ輝く一番星
遙か彼方に輝く一番星


今の気分を文章で描こうと色々努力したけれど、何か嘘な気がした。


この一葉の詩に託します。


キザだねえ。笑



この詩の真の意味に気づく人はおらんだろうねえ。



一旦このblogの更新を止めようと思います。

次の更新はきっと11月24(or25)日ですな。


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